9月はエルサルバドルでビットコイン法が始まるなど、慌ただしい月となりました。ビットコインを中心として9月はほとんどの銘柄が値を下げました。しかし、値が下がったということは買い時とみることもできます。
少数ながら9月に価格を上げた銘柄もいくつか存在します。つまり、ビットコインなどのメジャーな銘柄が軟調な動きでも、独自の強みや企業の提携があれば、大きく価格を伸ばします。
10月も価格を急上昇させる銘柄がいくつか出てくるでしょう。そこで、今後に期待できそうな銘柄を3つ紹介します。
ステラ(XLM)
新興国向けの需要拡大に期待
ステラは新興国向けに金融サービスを提供する目的で作られました。特に東南アジアやイスラム圏で需要が拡大すれば、価格が急上昇することが見込めます。
新興国向けに作られた仮想通貨は少なく、さらにターゲットがはっきりしているという点で、ほかの通貨と差別化することができています。
ウクライナ政府とも提携を結んでおり、今後ステラが活用されるようなことがあれば価格にも良い影響を与えるでしょう。
過去にもステラが単独で暴騰したことが何度かありました。ただ9月に関しては軟調な動きとなっています。
エルサルバドルの懸念や相次ぐ中国政府の規制から軟調な動きとなりました。しかし、9月後半は持ち直す動きもあり、10月以降に価格を上昇させる展開も期待できます。
ステラは日本の取引所でも購入できるので、購入のハードルは低くなっています。
ステラにはバーンがない
ステラにはバーンが存在せず、発行量がどんどん増えていきます。イーサリアムが高騰した背景にはバーンの存在が大きいのですが、ステラにはそれが期待でいません。したがって、希少性が高くなりにくいという点がデメリットになります。
あくまでも、ステラに関しては通貨そのものより需要の拡大という点で期待したほうが値上がりが見込めそうです。
ファイルコイン(FIL)
投資会社の需要拡大に期待
アメリカでグレイスケール等の投資会社がファイルコインの投資信託を運用しています。この市場が拡大することで価格上昇が見込めます。
ナスダックによると、ファイルコインはビットコインを超える可能性もあるということです。さすがにこれが実現する可能性は低いと思いますが、それだけ期待されている通貨ということでしょう。
9月のファイルコインは軟調な動きでしたが、爆発力も兼ね備えており、9月前半はたった3日で50%の大暴騰を見せました。
大暴騰した後は急落しましたが、これはほかの銘柄も同様なので仕方のないところです。逆に今が買い時とみることもできます。
もちろん暴落の可能性は常に想定する必要はありますが、今ファイルコインを購入するにしても、リスクはやや低くなっていると思います。
ライバルの存在
ファイルコインはストレージサービスとして最も有名といってもいいでしょう。しかし、ライバルとなる銘柄も存在しており、ストレージ(STORJ)やシアコイン(SC)などがあります。この2つも分散化ストレージサービスを提供しています。
時価総額で比較すると、10月時点ではファイルコインが約7300億円でストレージが約400億円、シアコインが800億円と大きく引き離しています。
圧倒的な差に見えますが、1か月単位で見れば2倍以上に値を伸ばしてくる可能性もあります。なので、ファイルコインがどう差別化できるかが重要になっていくでしょう。
ワンチェーン(WAN)
クロスチェーンに期待
中国版のリップルとも呼ばれているワンチェーン。特徴はクロスチェーンと呼ばれる技術です。クロスチェーンが実現すればワンチェーンをより安い手数料で送金ができます。
ビットコインにしてもイーサリアムにしても送金するためには手数料がかかります。法定通貨と比べれば安いものですが、通貨の価格そのものが上昇すると、送金手数料も相対的に高くなってしまいます。
ワンチェーンはスマートコントラクトの機能があり匿名性も兼ね備えています。イーサリアムにも似たような機能があるので、いかにして差別化できるかがポイントです。
9月のワンチェーンは軟調な動きとなり、いいところがありませんでした。
9月の後半は下げ止まっていて、小動きとなっています。ファイルコインと同様に今が買い時という見方もできそうです。
中国の規制が懸念
心配な材料はやはり中国政府の規制です。ワンチェーンは中国生まれなので、規制の影響は受けてしまうでしょう。匿名性があるのも相まって、
匿名性はメリットになる場合が多いのですが、マネーロンダリングにも利用されやすいというデメリットもあります。悪意を持った人間や組織に目をつけられてしまうと、ワンチェーンの価値が大きく下がってしまうということも考えられるでしょう。
まとめ
ここで紹介した3つの通貨は独自の強みを何かしら持っています。独自性は生き残るためには不可欠です。
エルサルバドルの動きや中国政府の動向によって全面安となる可能性はありますが、長期的にみれば仮想通貨市場は伸びていくと思います。
アップデートの公開や企業との提携によって一気に価格が上昇する傾向があるので、より期待のできる銘柄を保有すると良いでしょう。
ステラ、ファイルコイン、ワンチェーンはいずれもBinanceから購入することができます。