投資の考え方

【逆転】投資は暴落のときこそチャンスになる

仮想通貨だけでなく、FXや株式でも暴落はつきものです。個人投資家の多くは暴落を目にするたびに市場から退場していきます。しかし、それは非常にもったいないことです。実は相場が暴落した時こそ大きなチャンスとなります。

なぜ暴落がチャンスなのか

相場が暴落すればだれもが悲観することでしょう。自分の資産が目減りすることを冷静に受け入れるのは、投資経験が豊富の人でも難しいものです。

しかし、暴落するということは安く仕入れることができるということになります。例えば、スーパーで半額の弁当を買うことができたら、思わずうれしくなると思います。

投資でもこの考え方をそのまま当てはめることができます。ビットコインが10%暴落したら、その瞬間1割引きの価格でビットコインが購入できるのです。こう言いかえてみるとお得な感じがしませんか。

しかし、安く買うといってもこれを実践するのは投資上級者でも容易ではありません。でも、簡単に安く買うことのできる方法はあるのです。

それは積み立て投資をすることです。

積み立て投資を考える

積み立て投資といえば、積み立てNISAをイメージする方が多いかと思います。積み立て投資はNISAだけの特権ではありません。やり方次第では仮想通貨にも応用が可能です。

積み立てNISAでは、暴落を歓迎するべきとはよく言われます。しかし、どうしてこのように言われるのかちゃんと説明できる人は少ないのではないでしょうか。実際に暴落したら含み損が出るのは間違いありません。ですが、長期的に見ればプラスに働くことが多いのです。

暴落すると同じ投資金額でも買い増しできる量が多くなるので、損失分を取り戻すことができるのです。下図を見れば一目瞭然です。

出典:大和アセットマネジメント

上記の例では、投資を始めたときに価格が10000円から最終的には5000と50%も急落しています。これを見れば誰もが損失が出たと思うでしょう。

しかし、1万円づつ積み立て投資をしたことで、60000円の元本が67083円と7083円のプラスになりました。50%も暴落したのに損失になるどころか、最終的には利益が出るのです。

一方で、一括投資の場合は50%暴落したら、そのまま投資金額の半分である30000円の損失となります。

投資手法を変えるだけでここまで大きな差が出るのです。積み立て投資の優秀さを理解していただけたことでしょう。

仮想通貨にもこれと同じことが言えます。価格が大きく下がった瞬間に追加投資をする余力が残っていれば、後で値上がりしたときに利益が大きくなります。

暴落で退場者が出るわけ

実際には相場が暴落すると退場者が続出します。これはレバレッジのかけすぎが原因です。要は損切りラインに達してしまったということです。

ロスカットということは追加する資金が残っていないということですから積み立てのしようがありません。なので、そのまま資金は尽きてしまうというわけです。

仮想通貨は株式やFXと比べて値動きが非常に激しいのでなおさらリスクは高まります。

暴落を常に想定する

ロスカットが起こるのは想定外の値動きをしたからです。ならば初めから暴落を想定し、ここまで値が下がっても大丈夫というラインを明確に定めておくことが重要となります。

勝つことばかりを考えて、負けることを想定できないようであれば投資は向いていません。どんなに優秀な投資家でも必ず負けを経験する時が来ます。

負けているときに追加資金を用意しておけば、暴落が致命傷にならずかすり傷程度で済みます。生き残る投資家はこのようにしてリスクを回避しているのです。

過去の例を1つ挙げると、9月24はビットコインが450万円近くまで大きく値下がりしました。しかし、その後は480万円まで値を戻しているのです。

暴落したときにロスカットにならず、さらにビットコインに投資していれば利益を上げることができたことでしょう。暴落の時にいかに投資できるかがポイントになるのです。

勝つことより負けないことを考える

投資をしているとどうしても勝ちにこだわりたくなります。それが人間の心理というものです。仮想通貨は値動きが激しいので一層この気持ちは強くなる傾向があります。

しかし、これこそが一番の罠なのです。勝ちにこだわるということは、それだけリスクを負うということです。

リスクとリターンは常に表裏一体です。大きなリターンを得るためには大きなリスクを背負う必要があるということを認識しなければなりません。

少し勝ちが続くこと自分が負ける可能性を考慮することができなくなり、たった一度の暴落で退場するという結末に陥ってしまうのです。

それでも大きな利益を狙いたいときは

投資をする以上誰もが大きく儲かりたいと思うはずです。そのようなときは、余裕資金の範囲内で好きなように投資をするのがおすすめです。

例えば、投資資金のうちの80%を積み立て投資にして、残りの20%を積み立て投資という風にすれば、リスクの分散をしつつ大きな利益も狙っていけます。

積み立て投資はメリットばかりではなくてデメリットもあります。それは爆発力がないことです。

積立金額が平均化されるので、一瞬で大きく値を上げてた時は一括投資に比べて利益が少なくなります。積み立て投資は損失のリスクを低くしているので、その分価格が上昇した時の利益はやや少なくなります。

リスクの大きい投資方法をとるにしても、余裕資金の範囲内なら破産することはありません。資金のバランスを見極めればリスクの高い投資も選択肢に入れることはできるのです。

まとめ

暴落をチャンスと見るために重要な考え方は以下3つになります。

  • 現物で積み立て購入をすること
  • 暴落を常に想定して相場を見ること
  • 大きな利益を狙いたいときは余裕資金の範囲内で行うこと

投資する銘柄選びも重要ですが、投資手法はそれ以上に重要になります。勝っている時こそ冷静になって暴落に備えることができれば、長く生き残る投資家になることができるのです。

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