投資の考え方

【危険】仮想通貨の信用取引がおすすめできない理由

2021-10-16

仮想通貨の取引方法には大きく分けて2種類あります。信用取引と現物取引です。それぞれ一長一短ありますが、信用取引はおすすめできません。特に資金が少なく投資経験の浅い人は手を出さないほうがいいでしょう。なぜなら、投資資金が一瞬でなくなってしまう可能性が高いからです。今回は信用取引の危険性とそれに代わる投資の方針について解説します。

3つの投資方法

この記事では3つの投資方法について扱います。「現物取引」、「信用取引」、「現物取引の積み立て」です。

結論から言うと、最も低リスクな投資方法は現物取引の積み立て投資です。自己資金の範囲内なので借金になる可能性は全くありませんし、値動きの激しい仮想通貨と相性が良いです。

信用取引は最もリターンが大きいのですが、リスクとリターンの比率が割に合いません。億り人の中は信用取引で一発当てたというパターンも珍しくないでしょう。しかし、その裏には多くの資金を失った人が山のようにいることを忘れてはいけません。一部の勝者にスポットライトが当てられているだけなのです。

現物取引は信用取引と積み立ての中間の性質です。バランスがいいので現物取引をメインとしている投資家が多いです。

信用取引について

まず信用取引の特徴を解説します。基本的に信用取引は初心者に全くおすすめできません。それでも少ないながらメリットもあります。長所と短所を理解したうえで信用取引をすることができれば、投資の幅が広がるでしょう。

メリット① 大きな利益を上げられる

レバレッジをかけて大きな利益を狙うことが、信用取引の最大のメリットといってもいいでしょう。確かにうまくはまれば数千万から億単位の利益も狙うことも可能です。

億り人の中には信用取引で莫大な利益を築いた人もいるでしょう。少ない資金で大きな利益を狙うことができるのは信用取引の魅力です。

GMOコインやビットフライヤーでは2倍のレバレッジまでかけることができます。つまり現物取引の2倍の利益を得るチャンスがあるということです。

メリット② 下落相場でも利益を狙える

信用取引は売りという選択があるので、下落相場でも利益が狙えます。相場が過熱気味の時に売り取引を入れることができれば、下落時に利益を得ることができます。

上昇相場でも下落相場でも利益が狙えるので、ポジションを持つチャンスが多くなります。買いと売りの二刀流を使いこなせるようになれば、うまく利益を上げることもできるでしょう。

デメリット① ロスカットの危険性がある

信用取引のデメリットはなんといっても「ロスカット」の存在につきます。このデメリットが、すべてのメリットを打ち消すぐらい大きすぎます。

ロスカットとは証拠金不足でポジションが強制的に決済されることです。ポジションのマイナスが大きくなりすぎて、資金がほとんど0になってしまうこともあります。

さらに恐ろしいのは、相場があまりに急激に変化すると資金が0を通り越してマイナスになってしまうことです。追証(おいしょう)と言って、追加で資金を預け入れなければなりません。

投資で破産したという話は、ロスカットによるものがほとんどです。一攫千金を狙って大きなレバレッジをかけるものの、相場が思惑とは反対方向に大きく動き、最終的にはロスカットされて退場というケースです。

資金のコントロールがうまくできないとロスカットは避けられません。仮想通貨は株や外国為替と比べて値動きが激しいので、現物取引でも十分な利益を狙えます。

デメリット② ポジションを持っているだけで手数料がかかる

信用取引のデメリットを語るにはロスカットだけでも十分ですが、手数料がかかるのも痛いです。

信用取引と現物取引ともに、取引時には手数料がかかりますが、信用取引ではポジションを持っているだけでも手数料がかかります。例えば、ビットフライヤーでは1日当たりポジション合計額の0.04%手数料がかかります。

一見大したことないように見えますが、1週間だと0.28%になり、1か月だと1.2%になります。100万円を投資したら、1万円以上も手数料がかかってしまうのです。これでポジションの利益が出ているのならまだいいですが、ポジションがマイナスになっていたら、手数料のマイナスと重なり資金がみるみる減少していきます。ロスカットになったら目も当てられません。

仮にロスカットにはならなかったとしても、日に日に手数料がとられていくので上がるか下がるかの50%よりも期待値が低くなってしまいます。

長く保有しているだけ不利になっていくので、値下がりしなくてもポジションがマイナスになっているということもあり得ます。

現物取引について

投資初心者は現物取引から始めるべきです。なんといっても現物取引は低リスクなのが魅力です。仮想通貨は値動きが激しいので、現物取引でも信用取引並みに値が動くこともあります。

メリット① ロスカットがない

現物取引の最大のメリットはロスカットがないことです。自分の資金の範囲内でしか投資をしていないので、投資銘柄の価格が0円にならない限り投資を続けることができます。

ポジションを長く持つことができて、大きく値上がりしたところで利益確定をするのが理想でしょう。ロスカットがないので高騰までじっくりと待つことができます。

詐欺コインなどに投資をすると0円になる可能性があるので銘柄選びにだけは注意しましょう。

メリット② リスクのコントロールがしやすい

現物取引はレバレッジを全く掛けていないので、ポジション量が調整しやすいです。相場の変動が大きくても、自分の思い通りにポジション量を調整することができます。

例えば、相場が上がってきたから少しだけ利益を確定しておくことや、相場が下がってきたので買い増しするといった調整です。現物投資ならばロスカットという概念がないので、このようにポジションが簡単に調整できます。

デメリット① 下落相場に利益を上げられない

基本的に買い取引のみなので上昇相場を狙うことになります。したがって下落相場で利益を狙うことができません。とはいえ、ポジションの調整などできることはあるので、

現物の積み立てが一番低リスク

最も低リスクな投資方法が現粒投資の積み立てです。積み立て投資の強みは下落相場に強いことです。暴落を恐れることは全くありません。むしろ暴落はチャンスととらえてもいい位です。

なぜ暴落がチャンスといえるかは積み立て投資特有の性質によるものです。下の画像は積み立てで投資した時の損益シミュレーションです。

出典:大和アセットマネジメント

積み立て投資の特徴は下落時に大きな口数で買い増しできることです。この影響力が非常に大きく、最初に投資した時の半分になっているにもかかわらず、利益を出すことができています。

仮想通貨では50%も大暴落すれば、信用取引では間違いなくロスカットとなります。しかし積み立て投資ならば、暴落してもその後少し値が上がるだけで損益がプラスになるのです。もちろん、暴落せずに上昇すれば投資額に比例して利益を得ることができます。

信用取引と比べると利益の爆発力は劣りますが、上昇相場でも下落相場でもチャンスと見ることができるのが積み立て投資の最大の強みです。

まとめ

投資は怖いところもありますが、リスクを正しくコントロールできれば破産する可能性は非常に低いです。リスクの許容範囲内で資金を運用すれば無理なく黒字を狙えます。

初心者のうちは現物取引の積み立て投資が一番おすすめです。慣れてきたら現物取引や信用取引に手を出してみてもいいでしょう。

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